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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第16回】  ☆蟹座*Cancer

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 

 今年も6月21日に太陽が蟹座に移動し、一年で一番日照時間が長い<夏至>を迎えました。そして本格的な夏を迎える準備に入ります。しかも今年は古代より幸運を象徴する木星が26日よりほぼ一年、蟹座入りするので、蟹座に太陽はじめ、なんらかの天体を持つ方々にとってはとても意味のある一年を迎えられることになるでしょう。

 しかしこれは、普段きちんと過ごしている人や生きようとしている人に大きな幸運をもたらすと思われます。他者に迷惑をかけつつ生きている人、人道的な見地から外れて生きている人にはその恩恵には与れないかもしれません。というのは、以前トランジットの木星が蠍座に入った時、蠍座にネイタルの太陽があるIT業界の大物が逮捕されました。その後、やはりトランジットの木星が水瓶座に入った時も元アイドル歌手でタレントの逮捕が世間を騒がせました。皆既日食で話題になった年なので、そのことも含め、皆さんも覚えているのではないでしょうか。お二人とも、幸運の星と言われる木星が自身の太陽星座に入った時に起こりました。これは何を意味するのでしょうか?普通だったらラッキーなことが沢山起こるはずと思っていた矢先に。しかしラッキーである感覚とは何を意味するかという定義にもよるでしょう。もしこのまま彼らがその時の生活を続けていたら、今はどうなっていたかはわかりません。軌道に乗ったビジネスとはいえ、一部からはバッシングの矛先でもあり、いささか軌道を逸していた感をぬぐえません。しかしその後、収監されている間に色々と勉強をし、外国語までマスターし、もともと頭の良い彼は一段とグレードアップして復帰されました。かたやもう一人の方もご自身の健康とお子さんを失うことなく、見事に復帰を果たしています。これは何を意味するかというと、長い人生において、きちんと軌道修正のチャンスを与えてもらったということではないかと思うのです。かなり厳しい制裁を受けるという現象になりましたが、そういったサポートもあるのではないかと。ちょっと土星のテーマに似ていなくもないですが、そのことを真摯に受け止めるとサポートも受けられる幸運。勿論、軌道を逸していない人には、これほどまでの現象は起こらないと思います。太陽はじめ何らかの天体を蟹座に持っている方がたは、ちょっとハッピーな事が起きる予感を感じ取って楽しんでいただくと良いでしょう。しかし、良い事って悪い事より気が付かないことが多いのです。人は悪いこと、不利益なことに敏感です。でもちょっと良いこと、ハッピーなことがあったら素直にそのギフトを受け取り楽しんでください。

 そうすればあなたの周りの人もハッピーになるでしょう~☆

 蟹座の支配星は<月>になります。<太陽>の持つ意味が表向きなら<月>は感情を司る本音や裏側を象徴すると言われます。しかも蟹座は<水>の元素を持つので、蟹座に太陽が運行する時は良くも悪くもかなり<感情>ということがテーマになるでしょう。特に蟹座は愛する家族や気の合う仲間がテーマとなり、大切にします。 蟹座の支配星である<月>が対応するハーブはクラリセージ、キャベツ、キュウリ、レタス、ローズヒップ、ハス、ポピー、ユリなどになります。残念ながら精油はクラリセージしかなく、他のハーブからの精油は市販されていません。ユリも精油はありますが、アブソリュートという手法で作成され、作成過程で薬剤を使うため、厳密にはマッサージオイルには不向きでしょう。しかし香水として古くから貴婦人に愛されてきた歴史があります。聖なる花であり、清純を象徴する花でもあるのです。

 

 また、ハーブ療法では洋の東西を問わず、ユリは伝統的に使われてきました。西洋では古くから民間療法で使われていて、ほとんどのユリの種類で活用出来、花びらと根(球根)が使われていたそうです。花は咲く直前に摘み取り、アルコールに漬け抽出液を作ります。ある程度時間がたったら、その液は虫刺されや炎症緩和や痛みの緩和に良いと言われていたそうです。そのまま花びらを患部に張っても良いそうで、絆創膏の代わりとしての活用だったのでしょう。球根はワインなどに漬けて飲用されるそうです。癌などの腫瘍にも良いと言われていますが、その際の使用は医師に相談が必要になります。東洋でもユリの球根はユリネといって、滋養強壮の食材として薬膳料理に使われてきました。日本でも茶わん蒸しなどでユリネがはいっていることも。なかなかの高級食材ですね。また、月に対応するハーブはキャベツやレタス、キュウリなど冷やす働きが多いのが特徴です。月がCOLD&MOISTに対応されているからでしょう。これから暑くなるシーズンが到来します。葉物の野菜類は優しく冷やしてくれるハーブが多いので上手に取り入れて、心と体のメンテを心がけていただくとよいですね。

 

今回のオススメアロマブレンドは

☆ クラリセージのボディオイルまたはスプレー ☆(作り方は前項参照)

 キャリアオイル 10mlまたは  無水エタノール30ml(希釈率1,5~3%)

@不調を感じたとき
 クラリセージ:2滴  ローズマリー:2滴  ラヴェンダー:2滴

@リラックスしたい時 
 クラリセージ:1滴  ジャスミン:2滴

 <夏至>を過ぎると、日ごとに暑さは増していきます。太陽の光を燦々と浴びる季節。ホラリー占星術では、コンバストといって太陽に近づいた天体はその威力が発揮しにくいといわれます。太陽のパワーで力を発揮できない天体の影響を受けそうになったら、是非ハーブの力を借りてください。精油はクラリセージだけと言われますが、野菜類や花としての鑑賞も範疇に入れていただくと良いでしょう。ユリは現在、品種改良されいろいろな形状、色が楽しめます。お部屋に飾って気持ちを和ますのにも良いかもしれません。ただ、ユリは少々香りが強いものもあるので、その時は換気などして調整してください。香りは人の気持ちに喚起します。良い思い出にはその時の気分を思い出させます。悲しみの時に使う事も多いですが、あなたにとって希望が見出せるなら是非身近に飾ってみてください。 ハーブや花は、私たちにいろいろな形でサポートしてくれるはずです~☆*

 

注意:6月26日から7月20日まで水星が逆行しますので、伝達事項などには要注意です。

 

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/