ハーバルアストロロジー
こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。
担当していただく先生はアロマセラピーサロン＜Naturalis＞主宰 岸 延江先生です。
先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。
☆Asteridea ☆ ハーバルアストロロジー【第2回】 牡牛座＊Taurus
岸 延江（アロマセラピーサロン＜Naturalis＞主宰）
３月末の春分点（Spring Point）からスタートさせた事は順調に進んでいるでしょうか？
一説に西洋占星術の根底にあるものは＜魂の成長のナビゲーター＞ということが言われます。人々は古代から＜より良く生きる＞ということに意味を持ち、いろいろな方法を編み出してきました。
その一つが占星術のロジックなのですが、紀元前より発生したこの考え方には、古代の人が＜２＞と＜３＞と＜４＞の数をとても重要視していたことがうかがえます。＜２＞では陰陽を表し、モノや事柄には表裏一体で形成されているということを示唆しています。
＜３＞では要素として活動宮・不動宮・柔軟宮として表現し、それは物事の誕生や成長、そして衰退を表し、変化の状況を分かりやすく示唆しています。そして＜４＞では４つのエレメント（元素）を火・地・風・水として表現しています。それぞれエネルギーの出し方に置き換えていただけると理解しやすいのではないかと思いますが、万物はこれらの元素で物事は成り立っていると示唆しているのです。火のエネルギーと水のエネルギーの出し方では、表現の違うエネルギーですがどちらも大切なエネルギーだといえます。
このような考えを＜１２星座（サイン）＞に割り当て、またギリシャの神々を支配星として当てはめ、多くの理論をちりばめて、私たちに＜よりよく生きる＞ということを伝えてくれているのです。西洋の文化を理解しようとするときに、根底にこの考えを知っているかいないかで、大きく変わるのも事実でしょう。現在の私たちの生活はかなり欧米化しているので、ちょっとした事でなるほどと再認識される事も少なくないと思います。特に金星（ヴィーナス）は、絵画や音楽の中でテーマとして登場しますよね。
さて牡牛座ですが、＜陰＞であり、＜不動宮＞で＜地＞の元素を持ち、支配星は＜金星＞になります。ということは何を意味するかというと、この日本語だけでずいぶん＜落ち着いた＞というイメージが湧いてくるのではないでしょうか。この領域では＜安定＞を重視します。何がどう落ち着けるか、気持ちを穏やかでいられるかということに意味を持っているということになるでしょう。その中で肌触りのよい服や身の回りの素材にこだわる、耳当たりの良い音やメロディーにこだわる、美味しい食材やレシピにこだわる、料理の盛り付けにこだわる、美しいものを見るのが好き、香りに思い入れをするなど、五感を刺激することもキーワードになってきます。身体の対応部位も口、鼻、顎、など顔の下部や頸椎など五感を感じるところがメインになります。
誕生月の太陽が牡牛座の方は勿論、月、水星や金星（分からない方はこちらのサイトをご覧ください。）が牡牛座に入っている場合も顕著にメッセージを受け取ることが出来るでしょう。ある意味＜こだわり＞を持つことは文化的な行為ですが、その＜こだわり＞が過度に出すぎると、行動そのものにブレーキをかける事もあるので注意が必要になることもあるかもしれませんね。そうネガティブに出ると＜頑固者＞になってしまうことも。
そんな時、ハーブやアロマはそっと私たちをサポートし調和をとってくれるでしょう。
＊シンパシーとアンチパシー
西洋占星術では１２星座で区分されます。牡羊座から魚座まで、２で割ると６に分けられます。下記の表のように牡羊座と天秤座、牡牛座と蠍座というように対面します。この対面こそが意味を持ち、双方の足りない部分を示唆しサポートしてくれるといわれます。
・牡羊座（陽・活動宮・火・火星） ←→ ・天秤座（陽・活動宮・風・金星）
・牡牛座（陰・不動宮・地・金星） ←→ ・蠍座 （陰・不動宮・水・火星）
・双子座（陽・柔軟宮・風・水星） ←→ ・射手座（陽・柔軟宮・火・木星）
・蟹座 （陰・活動宮・水・月） ←→ ・山羊座（陰・活動宮・地・土星）
・獅子座（陽・不動宮・火・太陽） ←→ ・水瓶座（陽・不動宮・風・土星）
・乙女座（陰・柔軟宮・地・水星） ←→ ・魚座 （陰・柔軟宮・水・木星）
支配星が金星の牡牛座の対応するハーブと精油は、ローズ、ゼラニウム、ローズウッド、ペパーミント、スペアミントなどが代表的なものになります。これらは精油も入手しやすいですが、精油以外でもストロベリー、クランベリー、ブラックベリーなどのベリー類や、空豆や大豆などの豆類も金星対応となります。ビタミンCやイソフラボンなどのアンチエイジング効果が期待されるハーブ類ということになります。化学成分などが分析される前から、古代の人も美容に効果的と思われるものを＜金星対応＞として分類していたようです。もちろん上記の精油はスキンケアにとてもオススメの精油です。食べてもよいし、精油でオリジナルコスメを作って＜美＞をサポートしてもらうのもよいかもしれません。
あなたを美しく輝かせるために必須のブレンドはオススメブレンド（ボディ用）
＠まったりしたい時（オフタイム）
・ローズウッド３滴、フランキンセンス３滴
＠ちょっと頑張りたい時
・ローズ３滴、ペパーミント１滴、ブラックペパー１滴
・ローズウッド３滴、ゼラニウム２滴、ジンジャー１滴
（上記のオススメブレンドはキャリアオイル１０mlに対してとなります：希釈率３％）
精油が入手しにくい方は、ストロベリーなどで摂取していただくとよいでしょう。ちょうど今は、ストロベリーがおいしい季節です。見ても可愛い、食べてもおいしい、良い香りがし、ビタミンCたっぷりのストロベリーは愛の果物として、牡牛座のパワーを取り入れるのにとてもふさわしいフルーツです。また、ローズなどの花を部屋に飾ったり、庭の手入れをしたり、花を見ながら散策するのもオススメです。
あなたの魅力を最大限に引き出すために、五感を喜ばせましょう。ザワザワとした気分を一新し、地に着いた思考を促進してくれるでしょう。そしてその時は是非ハーブとアロマの力をかりましょう～☆*
岸 延江プロフィール
IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司
都内にてアロマセラピーサロン＜Naturalis＞主宰
著書＜星が導き出すハーバルアストロロジー＞
HP アロマセラピーサロン＜Naturalis＞ http://www.naturalis.jp/l